ブラックをつきぬけろ!

いくつものブラック企業を乗り越えてきた男が、 社会で頑張る人の背中を押すブログです。

仕事とキャリア

 

こんにちは。

 

 

今の世の中って

 

ブラック企業は悪!」

 

のような風潮がある気がする。

 

 

私もブラック企業は大嫌いだし

そういう企業は控えめに言って

すべてつぶれてほしい。

 

 

でも自分にとってほしいものがあったり

必要なことがあった場合に

たまたま勤めていた会社がブラックだった

という場合は一概に絶対悪とは言えない

気がするのも事実。

ステータスがほしいときもある

 

私が初めて就職した会社は

新宿区にある会社。
大学を卒業して山奥の田舎から上京した。

 

 

勤め先は新宿の巨大なビルの中。

住むところは会社の借り上げマンション。

 

 

最寄り駅はどこですか?

って聞かれたときに

 

「JR新宿駅です」

 

とか

 

都営大江戸線新宿三丁目駅です」

 

とか言えちゃう。

 

 

山奥のド田舎に住んでいた私にとって

当時はこの上ないステータスだった。

新宿に住めることが率直にうれしかった。

 

 

ただし会社の実態は

 

 

超絶ブラック

 

 

でした。

 

 

この会社は「会長」と呼ばれる人が

現人神みたいな存在としてまつられていた。

 

 

定期的に業務を中断して全社員で

会長に祈りを捧げる時間があった。

 

「南南西におわします

偉大なる会長様になんとかかんとか~。」


・・・・・。

・・・・・。

・・・・・。

 

 

宗教?

 

 

あと営業フロアはひたすら物が飛んでいた。

罵声と怒号も飛んでいた。

営業マンはなんとか静かな空間を求めて

取引先に電話するときは机の下に隠れて

電話していた。


机や椅子は上司がしょっちゅう蹴とばすから

全部ボコボコ。

 

 

今でいうビッ●モーターみたいな

感じであろう。
あそこで働いたことないけど。

 

 

ただし給料はよかった。

福利厚生もバッチリだった。

 

 

何せ普通に新宿でマンションを借りようと

したら、月10万円ではとても足りない。

そんな新宿の新築マンションに

月に自己負担1万円で住めた。

あとは会社負担。

そんな会社よそで聞いたことがない。

 

 

あと福利厚生の一環で会社の

保養施設があった。

全自動雀卓や最新のカラオケなどが

たくさん置いてあった。

 

 

当時はその会社はお金の面では羽振りが

よかったらしく、上司は部下におごるのが

通例だった。

 

 

おのぼりさんの田舎者にとって

新宿という街はあまりにもまぶしかった。

うまいものもたくさんあるし

高層ビルの街並みに圧倒された。

 

 

会長にお祈りしたり机や椅子はベコベコ、

パワハラ祭りに人格否定の嵐だったけど

それなりにみんながんばっていた。

 

 

まぁ、

もうその会社

ないんです

けどね。

 

 

念のため補足しておくがその会社は

反社ではない。逮捕者とかはいないので。

 

 

ただの健全な

ブラック企業である。

(謎日本語)

 

 

ただそんなバブルみたいな状態は

長くは続かず、実質倒産の憂き目にあい、

私は希望退職というかたちで退職になった。

 

 

ブラックはブラックだったが、

トータルすれば全くなしという

会社ではなかった。

とにかく刺激的な毎日だった。

 

 

新宿といえば歌舞伎町にも度肝を抜かれた。

ホスト同士で縄張り争いなのか

 

 

しょっちゅう

グーの殴り合い

してた。

 

 

いろんな意味で新鮮な体験だった。

 

 

そして田舎へUターン

 

今では私は田舎に戻ってきています。

今となっては東京は遊びに行くには

いいところだけど、無理して住む必要は

ないかなって思うようになった。

 

 

ブラック企業の中には許せるブラックと

許せないブラックがあると思う。

その人次第ということなのかもしれない。

 

 

私の場合はそのブラック企業

就職しなければ、東京に住む機会は

なかったかもしれないから。

 

 

心と身体が崩壊しないように

気を付けるぶんには、ブラック企業

得られるものもあるのかもしれない。

 

 

 

 

それじゃ。