ブラックをつきぬけろ!

いくつものブラック企業を乗り越えてきた男が、 社会で頑張る人の背中を押すブログです。

通勤途中の異様な光景

こんにちは。

 

 

先日車で通勤途中、とある異様な

光景が目に留まった。

 

 

「おはようございます!」

 

「お仕事頑張ってください!」

 

 

スーツを着た20代くらいの男女が

20人ほど一列に並び大声を発して
いるのだ。

信号待ちにさしかかり停車した後、

その異様さに思わず目を奪われた。

 

こわっ!

 

はじめは選挙の街頭演説や遊説の
ようなものかと思ったが明らかに
それらとは違う。

 

 

選挙ならば候補者のたすきをかけていたり

候補者の名前がわかるようにしていたり

するものだが、そういったものは
見当たらない。

そもそも今は選挙期間中ではない。

 

 

他の車の運転手も困惑しているようだ。

当然である。

どこかの会社の新人研修のような

ものだろうか。

 

 

若者たちの目はうつろで覇気がない。

あきらかに強制的なものを感じる。

少なくとも私にはそう見えた。

 

そういえば自分も

 

思い返せば私もとあるブラック企業
新人研修で大声をあげる試みをさせられた。

もっともそちらは街中ではなく建物内では
あったが。

当時の研修は1週間程度行われ、

最終日には教官たちが涙ながらに語るのだ。

お前たちよくがんばったと。

 

教官は号泣。

研修生も号泣。

私は困惑。

 

私の場合はちょうどそれが新卒で
はじめての会社だったので

ああ、社会人とはこういうものなのか

感動したふりくらいはするべきなのかなと

複雑な気持ちになったものだ。

 

心の底から疑問


ブラック企業の経営陣というものは

これらの試みが本当に何かの役に立つと

思っているのだろうか?

嫌味とか皮肉ではなく本心から聞いてみたい。

 

 

もしこれらが何らかの効果をあげるとしたら

それは個人の感情を麻痺させる目的以外に

ないと思うのだが。

 

 

そしてそれが目的ならばあまりに
短絡的ではないか?

そんなものは付け焼刃と言わざるを得ず、

その手のドーピングなどおそらく1年と
保たない。

それどころか心身に深いダメージを負う

リスクすらある。

ハイリスクローリターンもいいところである。

 

 

私は目先の利益というものは人間の最も
好むものであり、人類最大の敵であると
思っている。

 

 

かくいう俺も目先の利益という悪魔の誘惑に
絶対に負けないという自信はない。

何しろこその誘惑を全人類が完全に

断つことができれば、争いというものは
この世からなくなるからだ。

 

そうこうしていたら

 

・・・・・信号が青になる。

私はそんなことを思いながら

過去の自分をフラッシュバックさせ

懐かしむと同時に、この光景を
反面教師として目先の利益に可能な限り

負けないようにしたいと気を
引き締めるのであった。

 

 

 

 

それじゃ。